ダッカからチッタゴンへ。
こんなぎゅうぎゅう詰めの電車に9時間!
目が見えない、
腕がない、
足がない、
血が出てる、
皮膚がはがれてる・・・
そんな人たちが電車の中を回ってくる。
座っているわたしは、のがれられなくて。
ここではよりかわいそうなほうが、
より痛々しいほうが、
お金が集まる。
子どもの頃に誘拐されて、
手を切られる子もいるって話が頭をよぎる。
目の前でドキュメンタリー映画を見ているような、
でも、その人は確実にわたしを見つめていて、
その手はこちらに差し出されている。
たくさんの人に、
外国人であるわたしがどうするのか見られている中、
ポケットからお金を取り出す。
ペットボトル1本分くらいのあのお金で、
あの人が今日ごはんを食べられるのかはわからない。
あのお金がどこへ行くのか、
そして
わたしの振る舞いが正しかったのかもわからない。
この瞬間は、
何度経験しても、
慣れることはないんだろうな。
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