週刊東洋経済 (2013年4月13日号)からの引用です。
昨年の夏に私も首都・ダッカにあるBRACのオフィスを訪れました。
いままでのNGOのイメージとはずいぶん違った印象を受けます。
昨年の夏に私も首都・ダッカにあるBRACのオフィスを訪れました。
いままでのNGOのイメージとはずいぶん違った印象を受けます。
以下、ご参考までに。
■世界最大!脅威のバングラNGO■
世界でNPO・NGO先進国なのが米国と英国。
だが、 世界最大のNGOはアジアにある。
バングラデシュのBRAC(バングラデシュ農村振興委員会)だ。
1972年に設立された。
しだいに貧しい農村の啓蒙・ 自立促進を行う開発プログラムに傾注。
そして90年代以降、急速な巨大化を遂げた。
現在、常勤職員は約4万5000人。
バングラデシュの国家予算の3%弱にも相当する。
傘下には手工芸品店、養鶏農場、 印刷会社など、多数の営利企業を抱え、
首都ダッカで最も高い、 2棟の高層ビルを拠点とする。
ケタ外れのNGOだ。
「BRACの飛躍のきっかけとなったのは、
と語るのは、
マイクロファイナンスとは、 貧しい農民を数人から数十人の班に分け、
連帯責任制を敷いて資金を貸し付ける仕組みだ。
同事業で成果を上げていたが、あくまで金融機関。
金融業進出には抵抗が強かった。
BRACもそれまでは、貧しい農民に対し、
「 戦略的にマイクロファイナンスを選択した。
当時のNGO業界には、大きな衝撃だった」(下澤教授)。
この事業は、
BRAC自身にも自立をもたらした。
運営資金の欧米の財団への依存度は、
97%(85年)から24%( 11年)にまで、劇的に下がった。
90年代のもう一つの大きな成果が寺子屋事業の展開だ。
短期間に作り上げた。
ノート代わりの石板や算数に使う竹ひごなど、多くの補助教材を用意。
踊りや歌も導入して、 子どもたちが楽しめる魅力的な授業を行った。
その結果、 公立小学校に通える児童がBRACの寺子屋を選ぶまでになった。
「創設者のファザル・アベド氏は英国の石油メジャー、 シェルの出身。
マネジメントに長けたビジネスパーソンだ」。
バングラデシュに詳しい、 国際協力NGOセンターの大橋正明理事長は言う。
このためだろう。
00年代以降は、アフガニスタンなど海外にも展開。
一般に財源、 人材の余裕がないアジアのNGOにあって、
自国以外に展開することは異例だ。
「 欧米のNGOがりーダーシップを取ってきたパラダイムが変わった。
途上国での活動のポテンシャルは大きい」( 下澤教授)。
その存在感は拡大の一途をたどっている。
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